スイミングスクールに、私は通っていました。3歳の時から中学生まで通っており、他の運動系は全くダメでも、水泳だけは得意でこの分野だけは他の体育会系の人とも対等に競えることができたので、水泳の時間がとても楽しかったです。水泳は多少脂肪がないと身体が浮いてくれません。アフリカ人に泳げる人がいないというのは、元々泳ぐという習慣がないこともそうですが、体質的に水泳に適した身体をしていないことも泳げない理由の1つと言えます。
何か1つにスポーツを特化している人ほど泳げない人が多い、もしくは苦手という印象があります。その逆転現象が、運動神経は悪いけど泳ぐのだけは得意というケースで、自分もこれにあたります。スイミングスクールでは毎年1回記録会が行われ、私は毎年上位入賞を果たしていました。普段の体育は下から数えた方が早いくらい全然ダメでしたが、ここではいつも表彰されていました。
そうなると自分の心境にも変化が起こります。あまり上を目指すということをしない人間だったのに、選手強化コースを志願するくらい上を目指したくなったのです。正直、スイミングスクールの選手強化コースに入って、その練習量のきつさに、毎回のように後悔しました。ただ不思議なもので、一緒に練習する人と、男女関係なく仲良くなります。
きつい練習を共有するからだと思いますが、それまで全然仲良くなかった年上の女の子と気軽に喋られるようになります。水泳の日本代表がやたら仲が良いのもよくわかります。たまに泳ぐ機会が今でもありますが、その度に当時の記憶が甦ります。水泳をもっと続けていればよかったなと思いましたが、楽しく泳ぎたいというのを優先したのは間違ってなかったです。